リライティングツールに文書を通すと、申告すべき内容は変わるのか

この疑問を声に出す人はいません。だからこそ、公の場で答える価値があります。その底にある思い込みは、実際に被害を生んでいます。

HumanPen チーム

· 5 分

短い答え

いいえ。所属機関や投稿先のジャーナルが、文書の作成にAIが関与したことの申告を求めている場合、その文書を後からリライティングツールに通しても、その義務は消えません。言い換えが変えるのは「どう表現されているか」であって、「執筆中に何が起きたか」ではありません。私たち自身の倫理ページには、こう書かれています。「The tool changes how something is worded; it does not change the fact that AI was involved.」(ツールが変えるのは言い回しであり、AIが関与したという事実ではありません。)

名前を挙げるべき思い込み

口にされないままの考えは、だいたいこうです。検出器がもうマークしなくなったなら、申告するものは残っていない、と。

それは、たまたま同じ場面で現れる二つの別の問いです。一つはソフトウェアが何を出力するかという問い。もう一つは、あなたが何をしたかという問いです。申告義務が書かれているのは後者についてであり、その後でテキストにどんな処理を施しても、さかのぼってそれを変えることはできません。

あえてはっきり言う価値があります。この混同は居心地がよく、居心地の良い混同は、誰かが目の前に座るまで検証されないからです。

私たち自身のサイトでの言い方

私たちはリライティングを販売しています。だからこそ問題になるのは、営業の場で何を言うかではなく、公の場で何を約束しているかです。私たちの倫理ページから、そのまま引用します。

「if your institution requires disclosure of AI use, a manuscript processed here is still within that requirement. The tool changes how something is worded; it does not change the fact that AI was involved.」(あなたの所属機関がAI利用の申告を求めている場合、ここで処理された原稿も依然としてその要件の対象です。ツールが変えるのは言い回しであり、AIが関与したという事実ではありません。)

同じページは、あなたの案件について「自分たちは判断者ではない」という点でも同じように率直です。「We do not interpret those rules, and we do not declare any use 'fine'.」(私たちはそれらの規則を解釈しませんし、どんな利用も「問題なし」とは宣言しません。)結果についても同じく率直です。「We do not promise you will pass any detector. Detection systems keep updating; text that passes today may not after the next iteration.」(どんな検出器を通過するとも約束しません。検出システムは更新され続けており、今日通るテキストが次の更新後も通るとは限りません。)

さらにこのページは、製品が何のためのものかについても、とぼけることをしません。「the humanizer is used to lower the scores detection tools return, and that is what many people pay for. Denying it would cost this page whatever credibility it has.」(ヒューマナイザーは、検出ツールが返すスコアを下げるために使われるものであり、多くの人はまさにそれにお金を払っている。これを否定すれば、このページはかろうじて保っている信頼性を失う。)

これらを信用する必要はありません。ログアウトした状態でもサイトに掲載されており、前後の段落も自分の目で確かめられます。

本当に別物である二つのこと

この二つを分けて考えれば、あとは素直に整理できます。

執筆中に何が起きたか。 モデルが一つの節を書き起こしたか、アウトラインを作ったか、あなたが土台にした要約を生成したか、一節を翻訳したか、それとも何も書いていないか。それはあなたの作業過程についての事実です。これを読んでいる時点で、すでに確定しています。

文書が今どう見えるか。 語の選択、文の組み立て、構成。どんなリライティングもここに働きかけます。そして、ここにしか働きかけません。

申告の規則が尋ねているのは前者です。検出器は後者を調べて前者を推測します。しかも不完全にです。この分野が存在する理由は、まさにそこにあります。その不完全さは規則の抜け道ではありません。規則はそもそも検出器について書かれたものではないのです。

ここから言えないこと

三つの補足です。上の指摘は、どちらの方向にも拡大解釈されがちだからです。

編集が申告対象になるという意味ではない。 スペルチェッカーを申告する人はいません。支援と生成の境界をどこに引くかは機関によって大きく異なり、その線を引くのは機関であって、私たちでもツール提供元でもありません。

求められている以上に申告すべきだという意味でもない。 打鍵の一つひとつを詳しく自主的に説明するのは、正直さではなく不安です。実際の要件を読んでください。

リライトが不正だという意味でもない。 自分の文章を書き直すのは、ごく普通の学術的な作業です。ここでの問いは狭いものです。つまり、書き直しが以前に生じた義務を変えるのか、という問いです。その狭い問いへの答えはノーです。

では、具体的に何をすべきか

  1. 要件を文章で探す。 所属機関のアカデミック・インテグリティ・ポリシー、課題の指示書、あるいはジャーナルの投稿規定です。効力を持つのはそれらの文書で、それ以外は解説にすぎません。このページも同様です。
  2. 規則が何について尋ねているかを確認する —— 起草か、編集か、その両方か。生成のみを対象とする規則と、AI支援全般を対象とする規則では、求められるものが違います。
  3. 申告文には、ファイルのことではなく自分の過程を書く。 「モデルが考察の初稿を作成し、それを私が書き直した」は、起きたことを説明しています。「この文書はソフトウェアで処理された」では、問われた質問に答えたことになりません。
  4. 所定の場所に置く。 掲載位置や免除範囲は出版社によって異なります。私たちは複数の出版社を出版社のAI開示ポリシーで比較しました。
  5. 本当に不明な場合は尋ねる。 提出前にする質問と、提出後にする質問では、受け取られ方が大きく違います。

リライティングツールが実際に適合する場面

適合するのは一か所だけ、それも限定的です。レポートが存在し、特定の段落にハイライトが付いていて、その段落に手を入れる必要があり、手を付けていない箇所には触れたくない、という場合です。HumanPenというツールはレポートを起点に、そこが示した箇所を編集します。

それはテキストの範囲についての判断です。申告に対する立場ではありませんし、意図して私たちは立場を持っていません。「Your institution sets the rules, not us」(規則を定めるのはあなたの所属機関であって、私たちではありません)は、私たち自身のページでこの説明が置かれている見出しです。

自分の状況に対する正直な答えが「何かを申告する必要がある」なのであれば、申告してください。この記事のどの版にも、リライティングという工程がその代わりになる余地はありません。

よくある質問

AIスコアがゼロまで下がっても、やはり申告は必要ですか。 所属機関やジャーナルがAI利用の申告を求めているなら、必要です。要件が対象とするのは文書の執筆中に起きたことであり、スコアは現時点のテキストを測った値にすぎません。

リライティングツールを使ったこと自体を申告する必要はありますか。 それは所属機関が規則の範囲をどう定義しているかによります。そして拘束力を持つのは機関の定義です。生成のみを対象とする規則もあれば、AI支援全般を対象とする規則もあります。類推で考えず、文言を読んでください。

利用が許容されるかどうかを、ユーザーに伝えていますか。 いいえ。公表している私たちの立場は、それらの規則を解釈しない、どんな利用も許容されるとは言わない、というものです。権威を持つのは機関のポリシーとジャーナルの規定です。

テキストが判定されないことを、どこかのツールが約束できますか。 私たちのツールは約束しません。公表している理由は、検出システムが更新され続けているため、今日通るテキストが次の更新後も通るとは限らないからです。

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